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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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ついにネイティブエディターと出会うの巻

人脈というのはいかに大事か。
そして普段の行いも大事だと,つくづく感じる。

この度,ある事情でネイティブスタッフを増やしました。
そして今日,あるスタッフの紹介で,過去にNZでは有名なインターナショナルの出版社に勤務していて,今はteachingとフリーランサーとして編集・校正をしているという方とお会いした。

わたしが作っている学習教材を見るなり,そのレイアウトに関心を持ったり,キャラクターがかわいいなど,視点が今までの方と全然違うことに感心(興奮)しました。

彼には,ライティング,エディティング,プルーフリーディングすべての分野でお手伝いしていただけそうで,今までのネイティブチェッカーとはかなり違います。

印象的だった発言。
「ぼくがこの教材を校正するときは,レイアウトや番号,フォントもチェックしますよ。日本語は読めないけどね」

これからいろいろ楽しみです。

ニュージーランドは小さくて狭い社会だけれど,コネクションでいろんな人と簡単に出会えるというのはすごく感じる。

日本だと,人がいすぎて,すばらしい人が埋もれていたり,なかなかそこに辿り着くまでに時間がかかります。

もちろん,1.3億分の1と,400万分の1の差を考えると,飛び抜けた人が出やすいのは日本の方ですけどね(?)

も~は,しばらく正念場です。

追伸:5月にある「画期的な」読解問題集(学参)が刊行になります。
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ライターの意外な部分

わたしは,いわゆる学習教材の執筆業から発展して,(成り行きですが)数年前から,教材の英文もすべて自分でストーリーを英文で書くということを始めたのですが,例えば,300~400語の文章を書くとき,

1.何について書くかアイデアを出す
2.情報収集
3.書き始める

特に誰にも教わったわけでもなく,本で勉強したわけでもなく,自己流ですが,ふつうはこの手順だと思います。
以前参加したライティング講座でもこうなっていました。

しかし,このあと,「オチ」は書いている途中に浮かぶのです。

最初にオチが頭にあってから書くことももちろん多いですが,その通りに行かず,途中で,この方がおもしろい,この方がしっくりくる,という別の案が浮かんでくるのです。

これは,自己流でやって来たから,要領が悪いのかなあ?
と思っていたら,今日,ライティングを手伝ってもらっているネイティブと会って話していると,彼女も同じだったようです。

彼女はプロのライターではないですが,書くのが好きで,クリエイティブな頭脳をお持ちです。
50代後半でしょうか,人生経験に年季が入っていて,とてもバランスのよい文章を書いてくれます。

最近書いてくれた,「友人物語」(フィクション)について,
「あれはオチが途中で変わったのよ」
という彼女の発言を聞いてとても安心し,「そうよねえ!」と盛り上がりました。

彼女が出席した(別の)ライティング講座の先生も,こう言っていたそうです。

「ライターは,基本的にアイデアなんてないものです。あるのは,書き始めだけです」

以上は,主にノンフィクションではなくてフィクションに当てはまりますが,
わたしは,特に物語長編や,フィクションではまだまだ未熟ですが,もっともっと語彙を増やして,いいものを書きたいと思います。

英文ライティングについて言えることは,この先何十年も,常に学びになるでしょう。
あくまでノンネイティブであり,こればかりは仕方ありません。
常にネイティブにチェックしてもらわないといけません。
ですが,日本人だからこそ,ネイティブが書いたと思わせる,かつ,日本人の学生に馴染みやすい英文を書き続けたいと思います。

高校入試問題のミス

2008年 広島県立入試
大問2 対話文中の空所補充問題。

[      ], they enjoyed listening to them.

 When I told news to the children
 When I read stories to the children
 When I sang songs to the children
 When I asked questions to the children
 
さあ,みなさん,間違いがあるとわかって読んだら,すぐにわかるかもしれないですね。
答えはイだったんですが,誤植はエです。
askはSVO1O2「〈人が〉O1〈人に〉O2〈物・事〉を尋ねる」と使えますが,「ask+O2+to+O1」は不可です。

誤答選択肢だったら,この手はクレームにならないのかなあ。
ああ~~こわ。
模試の仕事って神経すり減るけど,実際の入試問題作ってる人ってもっと大変なんだろうなあ。
でも年に1回でしょ? がんばって!!

意外!? 続:アメリカ人NCer

先日面接したアメリカ人のネイティブチェッカーの方に,早速校正をお願いし,今日それを持って来られました。
最初は,相手が誰であっても,「うわ~どんなこと言われるのかなあ,どういう部分が引っかかってくるのかなあ」と緊張半分,楽しみ半分なのですが,修正は1箇所もなかったとのこと。

すでに2人のチェッカーが見た後で,何もないと思うけど一応・・・
というものをお渡ししたので,こっちとしては,何も修正がなくてホッとしていましたが,その方は,
「あまりに何にもないから,何度も何度も見返して不安になったよ」
と言ってたので,返って申し訳なかったです。

いつもは最初の人にはもうちょっと早い段階のものをお願いするんだけど,彼は初対面の勢いのイメージがあったからだいぶびびってしまったようです。情けない。。。
さらに,paymentの詳細を説明すると,
「1箇所も間違いが見つからなかったのに申し訳ない」
とまで恐縮するくらいでした。
案外,素直な人なんだと,安心しました。

今日で会うのは3回目ですが,アメリカで携わった作問の仕事をえらく熱心に語り,あまりに興奮して早口になるので,未だに圧倒されますが(というか,リスニングについていくのが必死!),こういう仕事が好きなんだなあとよくわかりました。

毎日朝から晩まで画面と「紙」を見て,話す相手のいない孤独な仕事なので,こういう人と仕事をして,たまに刺激をうけんとあかんわ。

よし,がんばろー。

く~~! アメリカ人!

アメリカ人は自己主張がはっきりしているのは知っているけど…
厳しい~~!
久々にどっと疲れた。

わたしのこの英会話力ではアメリカ人を雇うのは10年早いってことね。
英語でビジネス交渉ができるのはそう簡単じゃないとはこういうことを言うんだと実感した。
少しでも間があったら,どんどん入ってくるね。
I'm not happy if ... / I don't want to ... / Please ...
言っていることは的を得ているんだけど,とにかく圧倒される。
ある意味,日本語でもこのタイプの人と話すのはきついわ。
基本的にわたしはシャイで引っ込み思案,典型的な日本人なので・・・。

そうそう,いちばん印象に残ったのは,paymentの話で彼はこう言い放った。
「例えばこの校正をぼくが30ドルもらってあなたが20ドルではhappyではない。ぼくが30ドルならあなたはdouble(の60ドル)もらうように。それがアメリカの企業の常識だ」

…ダ,ダ,ダブルっすか。そういうことしている人も知っているけど,それができたら苦労しないわ。
そんなんしたら,あなたほとんど報酬ないよ・・・。
わたしはビッグな会社じゃないし,出版社ではなくその下請けだし,単なるフリーランサーのようなものだから…と言ってよく理解しているようだったけど,初対面の面接で日本人はそこまで言わないよねえ。

でも,逆に,
「ぼくがそれを30ドルでOKしたなら,なぜそう修正しなければならないのか,君の質問に対するdiscussionも含んでいるよ」
ということなので,作業の後,余分にかかった時間を請求するぞという感じではないことはわかった。
それは助かる。
ここニュージーランドでもそういう請求は普通みたいだから。
でも,間違いなく昨日のブログのように,「なぜぼくの言う通り直さないんだ!」と憤慨するタイプの人だ。
最初にきちんと事情を話し合わないと…。

はあ~。日本でもめたアメリカ人を思い出す。
とにかく気を張ってコミュニケーションしないとダメだわ。

でも,おもしろそうな人物ではあります。
アメリカでは,政府からの仕事で州にまたがる学校用の共通テスト(みたいなもの?)を出版社で作ったことがあるとのこと,それを今度見せてくれるというので,ちょっと期待してみようと思う。
いろいろ資料をあげたんだけど,TOEICの公式問題集を食い入るように見てた。
「そうそう,こういうのを作ってた」って。
大変だよね~。と息が合う。

まあ,歩いていけるところに住んでいるし,これも経験ということでちょっとがんばってみようと思う。
ずっとぬるま湯で来てるし。

あと,誤解のないように,チャーチにいるアメリカ人スタッフはすごーい穏やかな人。
彼と会って話したとき,全然アメリカ人って感じしなかった。
単身で,ニュージーランドが好きで移住してきたらしい。
ああ,あなたのような性格だとニュージーランドが心地いいのがわかるわって思ったね。
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