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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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ここ半年で読んだ書籍さんたち

小説とかではないのが悲しいかな。
ちなみに,昔から,マンガも雑誌も読みません。
やっぱり,時間を見つけては英語教材や仕事関連の本を読み漁っています。

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一部は,前回の帰国時に,書店店頭で目立っていたのでとりあえず買ってみた,というもの。
一部は,ありがたいことに出版社からのいただきもの。
アマゾンで気になる教材を購入した,というもの。
そして,ニュージーランドで購入した,イギリスやニュージーランドの教材,などなど。

これ以外にもまだありますが,残念ながら最初の数ページで読む価値がないと判断して,お蔵入り。

何度も言うけれど,「良書」の価値観は人それぞれで,面白い,ためになる本というのは,必ずしも他人と一致しません。
(世の中どれほどの人が,英米の教材に興奮するかって?!)

また,何度も言うけれど,誤植が多いからと言って必ずしも悪書ではないと思っている。
(かつて,大手出版社の編集長による「罪のある誤植とそうでない誤植がある」という名言を今でも覚えている)

わたしにとっての良書は,どれだけの知識・発見を与えてくれたか,そして,年月をおいて何度でも読み返そう,と思わせるような内容の濃い本です。

なかには,30分足らずで読めてしまった「超」売れている本もあった。
確かに面白いけれど,内容が薄すぎて二回は読まないだろうし,これに○○円の価値は…という気にさせられた。(軽い内容の本でも安ければ状況はちがう)

一方,例えば,前列の緑色の教材は,オーストラリアの教材ですが,正直,ページに何カ所も誤植があったり,問題も決して優れたものとは言えず…,初っぱなからオエオエ言いながら(笑)読んでいましたが,わたしにとっては有益な解説や定義が多かったため,結局最後まで楽しんで目を通しました。

新聞やローカル新聞もできるだけ読んでいますが,もっともっと時間があれば,英語の小説なども読んで,コロケーション力を養いたい・・・,でも今はテクニカルな知識を埋め込むので精一杯

それと,短時間でどれだけの情報量を取り入れるか,「速読力」で差が付くとつくづく実感する。

日本の英語教育も早く「訳読」から卒業していただき,必要なのは「多読」「速読」ですよ。
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幻の企画を思い出す。

急に思い出した。

2年前の秋に,ある教材の企画を考え,サンプル原稿まで作ったけど,いろんな理由で見送ったものがありました。
せっかくなので,載せてみようと思いました。

注:初級者用です。


以下,サンプル原稿(の一部)。

1ページ目省略
(対話のイメージイラストなど)

2ページ目以降

Let’s answer the questions!
問1 男性はレストランの庭でピクニックをするためには何が必要と言っていますか。 
問2 男女はそれぞれ何を注文しましたか。
問3 女性はアンティークショーでは何が見られると言っていますか。次から全部選んでください。
  ア 車  イ 家具  ウ 衣類  エ 食器  オ 宝飾品
問4 対話の内容と合うものには○,合わないものには×を書いてください。
1 女性はレイチェルをアンティークショーに誘いたいと思っている。
2 男性は「アンティーク」と「セカンドハンド」の違いがよくわかっていない。
3 女性は,アンティークは見る目が必要だと言っている。



Check the script!
 
Woman:     Nice place, isn’t it? How about we sit here?
Man:          Sure.
 
 
Man:          Pass me your bag and I’ll put it here.
Woman: Thanks.    Such a wonderful view. I’m glad it cleared up today.
Man:      Yes. I heard that we can have a picnic here if we reserve lunch boxes.
Woman: Oh, I’d like that. But maybe when it’s warmer.
Man:      Yeah.   So. Would you like to get something to eat?
Woman: Well, ... I’m not very hungry. Just tea for me. What about you?
Man:      I’m not either, but I’ll grab a bite here before we start driving again.
Woman:   OK.   So. About tomorrow, Rachael invited us to an antique show. What do you think?
Man:         What? Antique show? I don’t need any old junk.
Woman:   Antiques aren’t junk. It’s not a second-hand shop. Antiques are more valuable. Rachael said that there’ll be lots of tableware and furniture at the show.
Man:         I still don’t understand the difference.
Woman:   Antiques are at least a hundred years old. But you know, there are things that are a hundred years old without much value ...
Waiter:    May I take your order, sir?
Woman:   Yes, could I have an earl grey, please?
Waiter:    Which would you like, ma’am?
Woman:   Which? Where does it ...... oh, here ... well ..., you do have a good selection.    Let me see ... I’ll try this one, earl grey cream.
Waiter: Certainly. And what would you like, sir?
Man:      I’ll have a latte and a sco …
(drops a plate, making a loud breaking sound)
Waiter: Sorry. Oh, so ... uh ... earl grey cream, latte ... and ...
Man:      Two scones.
Waiter: Yes, two scones. Anything else, sir?
Man:      And two waters.
Waiter: Certainly. I’ll be right with you.
 
 
Man:      And ... you were saying?
Woman: Well, anyway, unless you know what is valuable, you can end up paying through the nose for something that’s worthless. Anyway, I just want to go and see.
Man:      I still don’t get it, but I don’t have anything better to do tomorrow, so let’s go. But! We’re not going to buy anything. Understood?
Woman: OK. I’ll just look. I’ll call Rachel before we leave here to tell her ...



Check the transcription!
 
女性:いい所ね。ここがいいんじゃない?
男性:そうだね。
 
男性:かばん貸して,ここに置いてあげるよ。
女性:ありがとう。  素晴らしい眺めね。今日,晴れてよかったわね。
男性:うん。お弁当を予約しておいたらそこでピクニックもできるらしいよ。
女性:わあ,それ素敵。もっと暖かくなったらね。
男性:そうだね。  さあ,何か食べる?
女性:そうねえ…,あんまりお腹すいてないの。紅茶だけにするわ。あなたは?
男性:ぼくもすいてないけど,ドライブの前に軽く食べようかな。
女性:オーケー。  それで明日なんだけど。レイチェルがアンティークショーに誘ってくれてるの。どうする?
男性:え? アンティークショー? 古いもののがらくたなんていいよ。
女性:アンティークはがらくたじゃないわ。セカンドハンドショップとは違うわよ。もっと高価なものよ。ショーでは食器や家具がたくさんあるらしいわ。
男性:なんだかまだあまり違いがわからないな。
女性:アンティークは100年以上前の品を言うんだけど,100年以上経っても単に古いだけのものってある…
ウェイター:ご注文はお決まりですか?
女性:ええ,アールグレーをいただけますか?
ウェイター:どれになさいますか?
女性:どれ? どこに載って…,ああ,これね。ええと,結構たくさん種類があるのね。  そうね,このアールグレークリームっていうのにしてみようかしら。
ウェイター:かしこまりました。お客さまは何がよろしいですか?
男性:ぼくは,ラテとスコー…
【ガッシャーン】
ウェイター:すみません。ああ,それで,その,アールグレークリームとラテ,それから…
男性:スコーンを2つ。
ウェイター:ああ,スコーン2つでしたね。ほかにはよろしいですか?
男性:それとお水2つね。
ウェイター:かしこまりました。すぐにお持ちします。
 
男性:それで…何だっけ?
女性:そうそう,いずれにしろ,何に価値があるかわからなければ,全く価値がないものに高額を払いかねないってことね。とにかくわたし,行って見てみたいの。
男性:いまいちまだよくわからないけど,どうせ明日はすることもないし行ってみるか。でも! 何も買わないよ。わかった?
女性:オーケー。見るだけね。じゃあ,お茶が終わったらレイチェルに電話…


Check the answer!!
問1
解答:お弁当の予約
聞き取りポイント:スクリプト下線①
解説:if we reserve lunch boxesと言っていますね。
 
問2
解答:男性-ラテとスコーン2つ 女性:アールグレイ(クリーム)
聞き取りポイント:スクリプト下線②
解説:ウェイターの登場から注文のシーンが始まります。途中でアクシデントがありましたが,最終的な注文内容が把握できましたか? アクシデントの前,男性はa latte and a sco ... (スコーンは1つ)と言いかけましたが,後になって,Two scones.と言っているので2つに気が変わったようですね。また,ウェイターが注文を繰り返す場面でも再確認できます。なお,男性は最後にAnd two waters.と言っていますが,お水は注文とは別です。
 
問3
解答:イ,エ
聞き取りポイント:スクリプト下線③
解説:tablewareは陶器やガラス器,銀食器を含む,皿,カップ,スプーン,ナイフなどの「食卓用器具」のことです。この単語を知らなくても,tableという単語で推測しましょう。
 
問4
1 解答:×
聞き取りポイント:スクリプト下線④
解説:Rachael invited us ... と言っていますね。また,話全体の流れとして,女性がアンティークショーに行くのに男性を誘っている(説得している)とわかったでしょうか。
2 解答:○
聞き取りポイント:スクリプト下線⑤
解説: 男性は最後まで「アンティークショー」が何かよくわかっていなかったようですね。男性のアンティークショーに対する興味は,口調からもわかります。
3 解答:○
聞き取りポイント:スクリプト下線⑥
解説:女性のアンティークの説明部分を何度もよく聞きましょう。注文の前に,「価値のあるものと単に古いだけのものがある」と説明しかけて途中になってしまいましたね。そして注文の後,話が戻りましたが,結論だけ言って終わってしまいました。pay through the noseは「お金をぼられる」という意味ですが,この意味が理解できなくても,end up ~ing「結局~に終わる」で否定的な感じがすればニュアンスはキャッチできるでしょう。
 
More about the script!
登場人物のキャラクターを分析してみましょう。
ウェイターが登場して,女性は急に声のトーンがよそ行きに変わりましたね。could I have an earl grey, please? は非常に丁寧な依頼の表現です。一方,男性はTwo scones. や,And two waters. など,やや傲慢な感じがしました。ウェイターは,Certainlyやwould you likeなど,最初はとても丁寧な応対でしたが,アクシデントの後ややうろたえた様子でした。TPOに合わせて丁寧な表現を操れるようになるといいですね。
 
Check the vocabulary!!
省略


以下は録音のイメージを青字で加えたスクリプトです。
 
Scene: A married couple is about to sit at an outdoor table at a stylish country restaurant with a great view.
Background sound: typical sounds in a restaurant (not so loud), sounds of birds
(Surrounding sounds (people talking around them) fade in)
 
Woman:     Nice place, isn’t it? How about we sit here?
Man:     Sure.
(Interval: Couple is getting seated --- sounds of drawing the chairs)
Man:     Pass me your bag and I’ll put it here.
Woman: Thanks. (hands her bag over)  Such a wonderful view. I’m glad it cleared up today.
Man:      Yes. I heard that we can have a picnic here if we reserve lunch boxes.
Woman: Oh, I’d like that. But maybe when it’s warmer.
Man:      Yeah.   So. Would you like to get something to eat?
Woman: Well, ... I’m not very hungry. Just tea for me. What about you?
Man:      I’m not either, but I’ll grab a bite here before we start driving again.
Woman: OK.   So. About tomorrow, Rachael invited us to an antique show. What do you think?
Man:      What? Antique show?  I don’t need any old junk.
Woman: Antiques aren’t junk. It’s not a second-hand shop. Antiques are more valuable. Rachael said that there’ll be lots of tableware and furniture at the show.
Man:      I still don’t understand the difference.
Woman: Antiques are at least a hundred years old. But you know, there are things that are a hundred years old without much value …
Waiter: (a polite character)  May I take your order, sir?
Woman: (change to a genteel tone of voice)  Yes, could I have an earl grey, please?
Waiter: Which would you like, ma’am?
Woman: Which? Where does it … (flips through the menu) … oh, here … well ..., you do have a good selection.  (thinking)  Let me see ... I’ll try this one, earl grey cream.
Waiter: Certainly. And what would you like, sir?
Man:      (change to an arrogant tone of voice) I’ll have a latte and a sco … (waitress attending a nearby table drops a plate, making a loud breaking sound)
(Interval: Only the sound of birds are heard)
Waiter: (slightly flustered) Sorry. Oh, so … uh … earl grey cream, latte … and …
Man:      Two scones.
Waiter: Yes, two scones. Anything else, sir?
Man:      And two waters.
Waiter: Certainly. I’ll be right with you.
(Interval: Waiter leaves. Couple recollecting themselves from the shock.)
Man:      And ... you were saying?
Woman: (returns to her usual friendly tone of voice)  Well, anyway, unless you know what is valuable, you can end up paying through the nose for something that’s worthless. Anyway, I just want to go and see.
Man:      (returns to his usual friendly tone of voice)  I still don’t get it, but I don’t have anything better to do tomorrow, so let’s go. But! We’re not going to buy anything. Understood?
Woman: OK. I’ll just look. I’ll call Rachel (recording fades out) before we leave here to tell her ...

 

 
日常会話がメインのリスニング教材を執筆するには10年早いと自覚しているも~ですが,せっかく頑張ったので。
お粗末様でした。

つぶやき(仕事)。


food cooked by me

とか

make me happy

とか

お決まりの中学エイゴから解放されたい…。

Jリサーチ出版「魔法の英文法」刊行です。

 Jリサーチ出版より「魔法の英文法」(共著)が刊行の運びとなりました。

「魔法の英会話」に引き続き本書執筆の機会をいただいたこと,また,周りの方々の支援により,この日が迎えられたことを感謝申し上げます。
 
早速ですが,概要・裏話です。
 
英文法をやり直したい方対象で,60のユニットに中学・高校で学ぶ文法の基本事項をすべて入れ込みました。
「魔法の英会話」同様,1ユニット見開き構成です。
 
「英文法書」は分厚くて難しいというイメージを一掃し,手軽に簡単に総復習できる点が本書の醍醐味です。
文法は大好きですし執筆自体に苦労はなかったのですが,最も難しかった点は,限られた紙面でどこまで掘り下げて解説するか,限られた文字数でいかに「誤解を生まない解説」をするかでした。
ゲラになってからも1文字単位での文章のてにおは編集で,文法書を執筆・編集する大変さ・奥深さを経験しました。
 

さて。
単に英文法を解説する本で終わってはわたくしの本望ではありません(笑)

わたくしの担当は,第2,4章です。
助動詞/代名詞/冠詞・前置詞・接続詞/形容詞・副詞・比較/仮定法・時制の一致/関係詞

今回もところどころ,オリジナリティを交えてみました。
例えば,関係代名詞の制限用法・非制限用法の解説・例文にはこだわりました。
制限用法ではwhichよりもthatが使われやすい理由もさりげなく?盛り込み,コラム4では会話での関係代名詞の役割も思うままに書いてみました。
特にこれらはネイティブやネイティブ並みに英語を話す方には新鮮な観点だったようです。
 
全体を通して,通常通り,日本語の解説のこだわり,例文チョイスのこだわり,いろいろこだわりはありますが,読者の方々が「なるほど!」と思っていただける内容であれば,それが本望です。
 
参考までに,本書を執筆するに当たり,参照した文献を記しておきます。

綿貫陽ほか「徹底例解ロイヤル英文法」旺文社
綿貫陽・マーク・ピーターセン「表現のための実践ロイヤル英文法」旺文社
安藤貞雄「現代英文法講義」開拓社
江川泰一郎「英文法解説」金子書房
小西友七「現代英語語法辞典」三省堂
「総合英語Forest 5th edition」桐原書店
Michael Swan「Practical English Usage 3rd edition」Oxford
Martin Parrott「Grammar for English Language Teachers」Cambridge University Press

そのほか英和,和英,英英辞書も含め多数の一般教材も参照しました。
これらの書籍にも感謝したいと思います。
 
さてと。
学参,TOEIC,英検,英会話,文法書というジャンルを達成してきましたので,次は英単語集,辞書ですね。
年内,お楽しみに!?

ご精読ありがとうございました。
誰もができる仕事ではなく,オリジナリティが出せる仕事に熱中しているも~でした。

Try to be the only one, not just number one.

「一隅を照らす」人間になれ。
 

魔法の英会話が増刷です。


Jリサーチ出版「魔法の英会話」(共著)

が増刷となりました。

昨年の2月に初版としてスタートし,今回も1万部増でこれで第4刷となります。

何よりもより多くの人が読んでくれていることに感謝感激です。


なお,この続編とも言える

「魔法の英文法」(共著)

は,まもなく刊行の予定です。

http://www.jresearch.co.jp/isbn978-4-86392-006-4/

こちらは詳細をまた報告致します。


現在執筆中の著書は年内の刊行目標です。
こちらもかなり気合いが入っています!
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