大阪弁ダイアローグ
「わあ,ええかばん持ってるやん」
「そうやろ? これ安かってん。3千円やで。見えへんやろ?」
「うそやん!」
大阪では,当たり前のような日常会話です。
よその人が聞いたら少し変かもしれません。
そう,かばんを褒めらたのに,なぜ値段を言う?
大阪人は,どうも,ものを安くで買ったことを自慢したがるようです。
そして,「~円もしなかった」とか曖昧でなく,覚えていたらストレートに値段を言うのも大阪人。
さらに,セール品だったなら,
「ほんまは1万円すんねんけどな」
とかモトの値段まで言いかねない。
また,聞かれた方だけでなく,褒めている人も大阪人だったら,いいかばんを見たときに,
いくらすんねやろ?
と心の中で思ってる可能性は大です。
これが例えば東京の人なら,いくらで買ったかは聞かれない限り自分からはあまり言わないでしょう。
ましてや,見た目にしては安かったなんて恥ずかしくて言わないでしょう。
中途半端な友人なら,いくらしたか聞かれたら逆に失礼だと思うかもしれません。
前回帰国時に,麻布十番で気に入ったかばんがあったので買って帰りました。
個人的にはブランドのバッグはあまり興味なく,その店のオリジナル商品でした。
先日,ニュージーランドで日本人のデザイナーにそのかばんがいいねと言われ,
「いいでしょう?」
と言って見せていたら,隣にいた神戸出身の旦那がすかさず,
「そんなに高くないしなあ」
と参加しました。
関西人ではないそのデザイナーの人は返事しなかったので,ああ,関西のノリや。
と思いました。
私もそのときは,
別にわざわざいわんでええのに…。
と思ったのですが,関西人の血筋には勝てませんわ。
神戸出身もそうなのだから,これは大阪人でけではなく関西人の傾向と言っていいでしょう。
こういうときは,安くで買ったことを自慢したいというよりは,かばんをいいと思われる=結構高いものと勘違いされるのを否定したい気持ちが大きかったのかも知れません。
相手は何とも思ってなくても。
ちなみに大阪人は,ブランドであろうとなかろうと,「バッグ」ではなく「かばん」という人が圧倒的に多いのもおもしろい。
えっ? 世代による?
わたしは,英語でbagを日本語に直すときは必ず「バッグ」ではなく「かばん」と訳します。
一種のこだわりかも。
「日本人としての誇り」というよりか「大阪人としての誇り」を大切にする今日この頃。
そう,藤本義一さんの著書にもあるように,大阪は日本国ではなく外国なのかもしれない。
大阪弁講座:
探偵ナイトスクープでもやってましたが,大阪弁の
「うそやん!」
は相手を信じていないという意味ではないので,関西以外の方は不快に思わないように注意。
一種の決まり文句で,「そ」にアクセントを置き,文尾は下降調子で読みます。
はい,発音してみましょう!
firstとat firstの使い方がおかしい人が案外います。
×1. First, I didn't want to come to Tokyo, but now I'm enjoying life here.
×2. I want to go shopping, but at first I have to study.
×3. At first, put a little water in a cup.
1. First→At first
2. at first→before that
3. At first→First
Firstは,『順序・並列』で使います。
「まず(最初は)」という意味で,Second, Third, ...のようにいくつか「順序」がある内容の「一番目」として使います。Firstly, Secondly, ... とも使います。
At firstは,「初めは,最初は,当初は」という意味で,あとには『対比する事柄』が続きます。
例えば,1.の(but) nowのように,過去と現在の比較で使われることが多くなります。
上の間違い例で簡単に解説しますと,
1.は「最初は東京に来たくなかったけど,今はそうではない」(=対比)ということなので,At firstが正しくなります。
2.は日本語に訳すと確かに「まずは」という意味ですがat firstではない例です。
3.は「まず最初に~をして,次は~をします」(=順序)という内容なので,Firstが正しくなります。
英語を教えている立場の方々にも共通して見られる誤法の一つでした。
中3で初めて分詞を習います。
分詞は現在分詞と過去分詞があり,
<分詞+名詞>と<名詞+分詞+語句>
の2通りの形を習います。
そこで,<分詞+名詞>の例文として多くの教材で,以下のような英文が見られます。
今までの校正経験でほぼ100%といってよいでしょう。
× a swimming boy 「泳いでいる少年」
× a singing girl 「歌っている少女」
このような例文があちらこちらにありますが,これは正確には間違いといってよいでしょう。
分詞が名詞の前にくるときは,名詞の「性質」を表すので,「(一時的に)~している」 という意味にはなりません。
例を挙げると,
a drinking man →「飲んべいの男」
a man drinking in the bar →「バーで飲んでいる男」
上の文は,現在のみならず,「頻繁に(お酒を)飲んでいる」というイメージで,下の文は,「今現在(お酒を)飲んでいる」という意味になります。
また,下の文はa man who is drinking in the barと書き換えることができ,「現在進行形」=(今飲んでいる)の意味合いです。
なお,最初の例singingでいうと,a singing birdなら使えます。
ポイント1.「(一時的に)~している」という意味では<分詞+名詞>にならない。
ポイント2.中学レベルの語彙を使った<分詞+名詞>の例文はごく限られており,慎重に選ぶべき。
ほかにも,当たり前になっている例文や文法解説で,改善すべきと思う点は結構あります。
たかが中学英語,されど中学英語ですね。