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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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中学で習う英単語

すんません,前半は単なるぼやきです。

中学の教科書は6社あるわけですが,それらの教科書のなかで習う単語を,まさにパズルのように組み合わせて問題を作るのがわたしたちの仕事です。

例えば,ある県の採択が東書のみだったら,その県のテストは東書のみの語彙で作り,学校によって採択が異なり,6社とも使う県があれば,当然6社共通して習う語句だけを使ってテストを作ることになります。

はい。お察しの通り,テストによって使える語彙と語彙数はかなり異なります。

高校の仕事ではない,中学独特ですね。
はっきり言って,このパズルを扱うのは職人技です。
(2年間,3年間で習う単語はだいたい頭に入っています)


もう少し説明を続けると,例えば読解問題だと,「習わない単語=未習語」には注釈をつけて対処できます。

ですが,文法問題やリスニングなどでは注釈をつけられないので
(つけてもいいが格好悪い!)
100%既習語で問題を作らないといけないわけです。

そんななか,「なんで習わないの~~!?」と,日々"地味に""勝手に"ぼやいているトップ3を紹介します。

第3位 young 三省堂で3年間習わない

第2位 busy 学図で3年間習わない (+教出で3年最後でやっと習う)

第1位 future 東書で3年間習わない
※futureを習わない子どもにfutureはある?!

もちろん,教科書を作る身になったら,短い文章で,いろんな題材を扱うなどの条件のなか,そんなあれもこれも本文で使えない!ということは容易に想像できます。

(でも,上記3語は端っこでもいいから載せて~~)

と言っている間に,もうすぐ教科書改訂です。
 
以下,今度の教科書改訂でわたしの知る情報です。
期待できる部分もあれば,恐ろしい部分があります。
 
・年間105時間から140時間に増加(週3時間→4時間) ただし,習う文法は変更なし
 
・指導する語数を900語程度までから1200語程度に増加 …よっしゃ!
 
ここで疑問が…

現行版は指導要領が指定する語が100語あったが,次回は語彙が全く指定されない(=各社好きな単語を使える)ので,各社共通する語彙がさらに減る可能性。
(現在,6社共通語は400語強)

→模試作成者の一人として非常に気になる次回の中学教科書の語彙です。

 
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フルーツ・フィジョア(Feijoa)

こちらは秋です。

ニュージーランドはフルーツの種類が結構豊富。
人気の一つがフィジョア。

日本にいたときは全然知らず,正直,我が家でフィジョアを食べ始めたのはつい最近のこと。
Hさんがちょうど1年前の秋に,大量のフィジョアをくれたのがきっかけかな。
友人のところでイヤほど採れるからと。

半分に切ってスプーンですくって食べるだけ。
一気に3個くらいいけます。
種もなくて食べやすいし,味もすごい栄養価が高そう。(←詳しくはしらないw)
選べば甘いです。

先日ラリーを見に行った帰り道にもこんなスポットが。

DSC02497.JPG

ええ,いわゆる無人販売です。










DSC02498.JPG

ここにお金入れて,勝手にもっていく。











1キロ4ドルは安い?と思いきや,このあと訪ねた別の店では,1キロ4ドル切っていました。

世界ラリー選手権(WRC) in NZ

毎年恒例の世界ラリー選手権。
いつもはこちらの真冬なのですが,今年は5/7~9の3日間,行われました。

わたしたちは土曜日に行って参りました。

夫がビデオをYouTubeにアップしたそうです。
雰囲気だけでもお楽しみください。






そのほか,今年はバイクのこんなショーも見ました。ちょっとラッキー!?

DSCF2691.JPG













DSCF2693.JPG












中学英語の落とし穴4(疑問詞が主語の疑問文)


「シンプルな英語ほど難しい」

分かる人にだけ分かるこの事実。

昨日もネイティブスタッフのHさんと熱い?ディスカッション。
Hさんと,ネイティブチェックシリーズでメインのDさんの比較も含めて,「疑問詞が主語の疑問文」を見てみよう。
※中1レベルです。

◎Whatが主語の疑問文
 
What is in the bag? に対する適切な応答は?
 
Hさん:
ベストアンサーはA ball.
×There is a ball.
×A ball is.
△A ball is in the box. ←初心者だとコレでも許容。
△It’s a ball. ←コレに対する質問はWhat’s that in the box?
 
What’s in the envelope? に対する適切な応答は?
 
Dさん:
○It’s a letter.
×A letter is.
 
There is a letter. はどうかとたずねると?
In spoken English, “There is a letter,” yes. In written English: “There's a letter in it.”
 
◎Whoが主語の疑問文
 
Who makes dinner? に対する適切な応答は?
 
Hさん:
○Yuki does.
×It’s Yuki.
 
ですが!
 
Who broke the window? に対する適切な応答は?
 
Dさん:
○It was Taro.
○Taro did.
 
Hさん:
○It was Taro.
○Taro did.
 
これらから,試験などでは,Who broke the window?の応答として,Taro did.だけでなく,It was Taro.も○にすべきことが分かる。
かつ,「Taro did.と答えるように!」という指導は苦しい。逆に,It was Taro.のほうが彼らにとって自然。
でも,上のWho makes dinner?の場合,「It is+人」の応答は×。
 Hさんと2人,この違いに大変興味をもち,もっといろんな例文で検討したかったが,残念ながら時間切れ。

ただし,一番上の What is in the bag? に対してHさんが即答したベストアンサー「A ball.」に着目したい。
 
例えば,東書1056に,
Which bus goes to City Hall? --- Take Bus No.5.
というやりとりがある。
非常にスマートな応答である。
 
同様に,例えば,
Who is coming to the party? --- Some of my classmates. / Ann and her sister.
で十分ではないだろうか?
 
【ポイント】
・正しい応答,自然・不自然な応答にルールはない。都度,疑問文の内容で判断しよう。
・疑問詞が主語の疑問文に対して「主語と動詞」がある文で答えなければならないといった固定観念は捨てよう。
 

中学英語の落とし穴4(the)

日本人が適切に冠詞を使い分けるのは大変です。
ましてや日本人が冠詞を適切「修正」できると思っていません。
優秀な校正者さんでも,ネイティブチェックが入った英文に,一生懸命,あれやこれやと手を加えてきます。
残念ながら,十中八九,朱字が間違いか,どちらでもOKの指摘です。
ほんのたまに「お主もなかなかやるのぉ~」という指摘があります。
 
最近の例を一つ挙げます。
(厳密には中学レベルかどうかの議論は横に置きます)
 
ある長文中に,I don’t have the time to go to the library.という英文。
たまたま,バイリンガルスタッフが書き下ろしてくれた文章でしたが,わたし自身はこのtimeについている定冠詞theはおかしくないという(根拠のない)自信があり,「指摘入るだろうな~」と思いつつ,でも筆者の原文を尊重するのがわたし流なので,そのママ突っ走りました。

案の定,複数名,指摘入りました。(作成過程)
 
「theトル?」

「このtheの意図は?」

 
調べてみるものですね。
 
研究社「新英和大辞典」より。
the
A 1b
「[文脈上限定的な修飾語句を伴う名詞について]」
用例:(略)
★次のような構造で不可算名詞の前に用いるtheはenoughの意味を表す。
用例(一部):
I didn’t have the time to read all those books.
He had the kindness to show me the way.
She hasn’t got the money for [to afford] a new dress.
 
こういうとき,英和辞典の日本語解説は大変役に立ちます。
 
感謝感謝!
 
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