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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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NZでもMonster parentsの記事

日本のMonster parentsについてはもう数年前から海外でも取り上げられている問題ですが,ニュージーランドでも,昨日の新聞に大きく載っていました。
(紙面半分以上を占めるPrincess Aikoさまの写真付)
 
印象に残った箇所を取り上げてみます。
 
“Customers are ‘God’ at department stores with buyers having absolute superiority over sellers - and (in schools) parents are the buyers.” (Ogi said.)
 
Monster parentsに先だってアメリカではhelicopter parents(=学校で子どもに何かあるとすぐに飛んでくる親)が話題になったようですが,これにはmonster parentsのような「極端な要求」は含まれないとのこと。
 
欧米でmonster parentsを理解するとき,Customers are ‘God’精神から理解しなければならないと言えそうです。
 
わたしが日本の「Customers are ‘God’」(お客様は神様)精神を初めて実感したのは,10年以上も前ですが,ニューヨーク郊外のマクドナルドの店員の態度。
その時はこの日本の精神を恋しく思ったものですが,こういう風に結びつけられると状況が違いますね。
 
この記事を読んだとき,monster parentsはhelicopter parentsに「Customers are ‘God’」精神が反映されたものと理解しました。
 

Monster parentsとCustomers are ‘God’精神・・・。
parentではない(=parentの立場になれない)自分としてはこの問題にコメントをするつもりはないのですが,高い学費を払うのに必死な両親からすれば,Customers(=God)に変身しても不思議ではないというわけか・・・。
(もちろん,私立学校の問題だけではないのだろうけど)
 

そして,(Aikoさまの問題ではなく)Monster parentsとその対策について記述したこの記事ですが,一番最後の1文にも考えさせられました。
 
The booklet says receiving complaints could be “an opportunity” to rescue troubled parents who are seeking an outlet for their built-up stress.
(bookletはTokyo city government to publish a handbook on tips to cope with themと先述)
 
最初は,親の立場にも立ったポジティブな1文(オチ)に思えましたが,先生の立場になれば明らかに変です。

学問教育に関わる人間としての引っかかりですが,本来,teachersの仕事は,生徒に「学問を教える人」(+生徒の生活指導)のはず・・・。
どうやら,今や日本の学校の先生は,これに「+親の救済」まで巻き込まれている・・・ということらしい。
 
でも,もう1度読むと,「ん?」と引っかかりました。
この1文では,誰がtroubled parentsをrescueするのか明らかにされていないからです。
先生なのか,東京都なのか,警察なのか,専門部署なのか・・・
「みんなで」ということでしょう。

結局,この問題に限らず,

「みんなでお互いに助け合う」と「みんながそれぞれ責任をなすりつけ合う」は背中合わせ。

ということでしょうか。

なんだか複雑な問題のようです。
 
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