忍者ブログ

From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

RSS TWITTER RssTwitter

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

実際の英語と中学英語の英語

わたしは最近,

「実際の英語」 と 「中学英語の英語」

という言い方をします。

どちらがよいかは賛否両論です。
中学生の時からが実際の英語を学ぶべきと思う人もいれば,日本人にわかりやすい英語,初心者にわかりやすい英語がいい,という人もいるでしょう。

まあ,所詮わたしは前者で貫いているわけで,後者の人たちとは気が合いません。
前者にこだわる人だけと仕事をしたい。
世の中がそういう風潮になっている気はしますが。

ここに典型的な文があります。
1年の一般動詞の導入にありがちなこの例文。

What do you study? - I study English.
1.「あなたは何を勉強しますか」「私は英語を勉強します」
2.「あなたは何を勉強していますか」「私は英語を勉強しています」


和訳は1であれ2であれ,「実際の英語」を知っている人なら選ばない英文です。

studyを辞書で引くと,動詞第1義は「研究する,調べる」です。
英語では,If you study, you spend time learning about a particular subject or subjectsと定義されます。

「研究する」なので,中高生対象に使うとにはたいていおかしくなります。
I study Japanese history at university.
のように使います。

What do you study at school? - I study Japanese, English, math, and so on.
ならよさそうです。
上記の最初の例文のように,中高生対象なら,1科目だけI study English.というのはおかしなことです。

また,上の訳2に相当する英文は,
What are you studying? - I'm studying English. 
です。

と,ここで,某教科書に着目です。
確かに,1年一般動詞の基本例文として
What do you study? - I study science.
とあります。

でも,みなさん,たぶんココしか見ていません。
本文を見ると,これを答える立場の人物は「大学生」の設定で,ちゃんとI study computer science.と言っているのです。

なのに,この基本文はたいてい中学生向けに訳されることになり,
「あなたは何を勉強していますか」「私は理科を勉強しています」
となり,矛盾が出てくるのです。
PR
Comment
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Clear