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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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依頼と許可

ついでにもう一つ挙げます。

中1です。

Can you ...? 「…してもらえますか」・・・依頼
Can I ...? 「…してもいいですか」・・・許可

これらを「式」として固執しているとやや不都合になる例を,以前の記事でも挙げました。

Can I carry your bag for you?

「許可」ではなく,「申し出」である,と述べました。
for you がキーワードです。「あなたのために(してあげましょうか)」ということです。

次に,

(電話で) Can I speak to Ken, please? はどうか。

これは中学では定型表現「ケン君はいますか,ケン君をお願いします」と覚えるので,文法は無関係なのですが,これも「ケンと話してもいいですか」という「許可」でも,「ケンと話すことができますか」という「可能性・能力」でもなく,「お願いできますか」という「依頼」です。

Can I see the dessert menu, please? も「依頼」です。
(=Can you show me the dessert  menu, please?)

そう,「依頼」なのは,pleaseがあるから!
Can I ..., please? で「依頼」ですね。


最後にもう一つ。

1.Can you play the piano?

2.Can you play the piano for me?

Can you ...?には,「~できますか」と「~してくれませんか」の意味があるわけですが,

1.はどちらもあり得ます。文脈がなければ能力のcanのイメージですが,文脈の中では「依頼」にもなり得るでしょう。
2.はほぼ「依頼」でしょう。for meがあるからです。

Can you ...?が「可能性・能力」ではなく,「依頼」であることを伝えるには,for meを加えたらいいだけです。

ここで,冒頭のfor youとこのfor meがつながってきました。
「利益」のforの威力です。

なお,学ぶ際に,文を「許可」だの「依頼」だの,区分けすることが大事だという意味ではありません。
上手な訳を書く必要もありません。
意味・ニュアンスがわかれば,文法の用法はどうでもいいものが多く存在します。

大事なことは,英語は,数学みたいに
A=B,B=A
ではないということを意識することですね。
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