忍者ブログ

From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

RSS TWITTER RssTwitter

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

続・ネイティブチェッカー

続きですが,もう少しネイティブチェッカーについて。

そもそも,英語教材のネイティブチェッカーってなんじゃろか?

英語ではproofreaderですが,

日本国内で,
English speakerで,
プロのproofreader
をさがすのは容易ではありません。

ですので,結果的に,ネイティブチェッカーの多くは「日本で英語を教えている方」になります。

わたしのお願いしているチェッカーの中では,現在アメリカ人は1名(JRさん)だけですが,彼はかつてアメリカの出版社で,proofreaderを職業としていた方。
日本では,中学のALTを経て,現在大学の先生,日本語検定1級,わたしにとってはパーフェクト!な条件の方です。
NKさんの紹介でしたが,こんな方に出会えるのはきっとラッキーです。
まだ若いので(わたしと同じくらい?),今後,末永く楽しみです。

当初から,チェッカーさんたちとはすべて英語でのやりとりです。
日本語ができる方でも英語です。
JRさんと昨年初めてお会いしたときは,NKさんも同席だったし,日本語で話した(←度胸なし)

お互いが両方話せる状況って面白いもんです。
先に母国語を発した者勝ち,みたいな(笑)

JRさんみたいな方とのメールでは,たまに,これは日本語,この漢字がぴったりだわ,という部分だけ日本語を交えて。(ルー大柴語の逆バージョン^^)



これまで総勢何名のネイティブさんたちと出会ったか,中にはもめたことも。

アメリカ人(泣)でしたが,君のproofreadingに対する捉え方は間違っている,などと言われたり。
要するに,editingの範囲になるようなことを,proofreadingの単価で頼んでしまったのがダメだったのです。
しばらくお付き合いは続きましたが,わたしの英語での交渉力,説得力,説明,アメリカ人の扱い方(?)なども経験不足でした。

今では,みなさんと穏和にお付き合いでき,ここ数年でようやく英語でのフィードバック(書き直しの要望や今後の注意点など)も相手に不快な思いをさせずに自然にできるようになりました。
何か要望を伝える前に,まずは褒める,とか基本的マナーもしかり。

ネイティブに執筆してもらうときも,彼らはプロのライターではないのですから(プロに頼む予算はないー),段落の流れがおかしいとか,オチをこうしたらどうか,この文とこの文を入れ換えたらどうかとか,タイトルと本文が一致していないとか,この部分とこの部分は統一させた方が読みやすいとか,ライティングの勉強などしたこともないのに,偉そうに言うわけです。

でも,内容について重箱の隅をつついたり,意地悪な指摘はしません。
多くはテクニカルなポイントです。
わたしの述べるポイントに反対された記憶はなく,「あなたの言う通りよ」「そう言われる気がしていた」とか,「(作問のポイントが)役に立つので保管しておく」などとまで言ってくれるので,何とかうまくコミュニケーションがとれていると思われる。

ネイティブスピーカーに母語について指摘するなんて,落ち着いて考えると,「ジブン,頭おかしいやろ?」(←夫がわたしに言う口癖)
しかも,中には63歳という人生のベテランも。

仮に,純粋な日本人であるわたし(決して,一生,バイリンガルではな~い!)が,英語ネイティブに頼まれて日本語の教材を日本語で書き,ネイティブに日本語の指導をされるようなもの。

でも,何も新聞記事やレポートを書かせているわけではなく,あくまで教材だから。
しかも初~中級の。

なんにせよ,ネイティブに雇われたことがない,ネイティブと一緒に会社で働いたことのないわたしにとっては,興味深い経験の連続です。

PR
Comment
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Clear