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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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「同意文書きかえ」は賛否両論

英語の試験問題に定番の
「ほぼ同じ意味になるように」
パターンの問題。

近年,中学英語からなくなりつつあるこの設問パターン。(公立高校入試には出題がなくなった)
「ほぼ同じと言えるのか?」,ネイティブが「同じと言えない」と言っている,などの理由で好ましくない設問パターンと現場では考えられているようです。
(市販や塾教材にはいまだにあります)

確かに,
Can you tell me how to get to the station?
Please tell me the way to the station.
のような書き換えはメジャーですが,そもそも疑問文と肯定文(命令文)を同じと言っていいの?
という意見は納得です。

でも,本場イギリスのケンブリッジ英検という試験問題に,この同意文書きかえが出題されているんです!

レベルPETの過去問から下記を解いてみましょう。

-問題指示文抜粋-
Complete the second sentence so that it means the same as the first.(←「ほぼ同じ」でなく「同じ」)
Use no more than three words.

問題
1.
Football is the most popular sport at the centre.
Football is __________________ than any other sport at the centre.

2.
"Who does this towel belong to?" my mother asked.
My mother asked, "______________________ is this towel?"

3.
We stayed until the activity park closed.
We _________________ leave until the activity park closed.

4.
Sebastian and his friends went swimming every day.
Every day Sebastian went swimming and ___________________ did his friends.


なかなか面白いと思うのはわたしが良問マニアだからだろうか(笑)

1. は日本でも典型的。
2. は話法の転換ではなく,でも文法・表現を狙った問題。(話法の転換の出題は別にあり)
3. はネイティブらしい問題ですね。
4. はこれこそ「同じ」って言えるの?と突っ込まれそうです。

答え:1. more popular  2. Whose  3. didn't  4. so

過去に英検の著書でも書いたのですが,同意文書きかえ問題はある意味重要だと思っています。
A=Bの単純な作業の繰り返しがよいかどうかは別として,長文読解の内容一致選択問題などでは,選択肢は必ず本文の書き換えだからです。
本文ママだと簡単すぎます。
TOEICでは「パラフレーズに慣れろ」というメジャーな攻略法がありますが,これも同じです。
同じ意味,似た意味であることが理解できなければ問題は解けません。

この能力は試験問題を解くためだけのものではありません。
日常でも,自分や相手が言った表現を繰り返すとき,2回目は少し違った表現を使うのが通常であり自然です。

一つの表現をいろんなバリエーションで表現できること。

重要ですね。
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