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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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中学英語の落とし穴(新シリーズ)

新シリーズを立ち上げます。

シリーズ名は
「中学英語の間違い」
「中学英語を斬る」
「おかしな中学英語の伝統」
「さらば,日本的な中学英語」
「これでいいのか,中学英語」
「ここがヘンだよ中学英語」
「中学英語の呪い」
などなど,何でもよかったのですが,ひとまず,日々中学英語教育に携わる中で気になる点をココにまとめていきます。

注意:本シリーズの目的は教科書や辞書の内容を批判するものではありません。
伝統的におかしな中学英語を取り上げ,考えるという主旨です。
なお,ココに載せる事項は自分一人で収めず,ふだんから各クライアントや自分自身の本を通じてアウトプットしています。

最初は,以前にも書いたコレから。

<その1>
中学1年の教科書本文(巻末リストではなく)で出てくるhelloには,oにアクセントがついている。

authenticな英語において,eにアクセントがあるhelloも知ろう。


<その2>

「~と話す」=talk with ~ / talk to ~=「~に話しかける」

で定着してしまっている人が多い。

(参考:talk to~が載っているのは,開隆堂2090,学図2012,教出1084)

例えば,

Can I talk to you now?
I need to talk to you about your son.
If you are interested, please talk to Mr. Brown.
Do you know tha boy John is talking to?

以上,すべてtalk withではなくtalk toが自然な文です。

高校入試をよく見ている人は,talk withよりもtalk toのほうが多いことに気づくかも知れない。


そして…

「talk toはイギリス英語なのでtalk withにしてください。(教材はアメリカ英語なので)」

なんていうナンセンスな指摘が入ることもある。

試しに英和をいくつか見てみると,確かにそう書いてある。
しかし,そうではない。

上記のような英文を見て分かる通り,そんな簡単なルールではない。
実際,試しにジーニアス英和の
「〈人が〉〔人と〕話す,相談する」
の項目の用例にはtalk withはない。

(以下,用例の一部)

Do you know who you are talking to?
It's been fun talking to you.
If you need someone to talk to, I'm always available.

【ポイント】
辞書に載っている解説は適切に解釈すべし。
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