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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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新刊。ジャパンタイムズ「スパイラル英語トレーニング」

ようやく!!!

新刊情報をお知らせします。

ジャパンタイムズ
「スパイラル英語トレーニング どんどん聴ける、どんどん読める!」

久々の単独著書で,しかも試験対策本ではない教材です。

ジャパンタイムズさんはもう何年も前から,英語教材の編集や校正でお世話になっていますが,この新しい学習方法を目に留めてくださり,大人バージョンで本書を世に出す機会を与えてくださいました。
本当に感謝しています。

何の制約もなく,完全に思うがママに執筆させていただいた上,自ら編集もさせていただきました。
普段からIWC NEW ZEALANDとしてお世話になっている外部の校正者さんたちにも存分に手伝っていただき,改めてお礼を申し上げたい次第です。

以下,概要です。

リスニング9ユニット,リーディング9ユニットの全18ユニットで,

「同じ題材」で,レベル1,レベル2,レベル3と学ぶ ことが最大の特徴です。

本書のきっかけや思いはイントロで十分に書きましたが,書ききれなかったことをここで補足したいと思います。

リーディングは,素材も設問も英検やTOEICを意識して作っています。
リスニングは,楽しくしたかったので(検定試験のリスニングは聞いていて楽しくないので…),普段ありそうな場面設定を意識しました。
わたしはIELTSやケンブリッジ英検のリスニングが好きなので,台本は長いです。

ユニット1は,過去のブログに載せたダイアローグをアレンジしました。
http://iwc.blog.shinobi.jp/Entry/412/

「えー」とか「う~ん」などの間(ま)も意識し,電話をするが相手の声が聞こえないとか,ややマニアックにシナリオを考えました。
バックミュージックや効果音も入っています。
Castleは(オーストラリアの設定なので),「キャッスル」じゃなくて「カッスル」と読んでくださいね,のように,米語・英語にもこだわりました。


さて,3レベルの基準ですが,読者の方にわかりやすいように,

           レベル1      レベル2     レベル3
文法・文構造 英検3級程度  英検2級程度  英検準1級程度
語彙・表現   TOEIC400台  TOEIC600台     TOEIC800台
                     ※ユニットによって差があります。

と表記させていただきました。
ただ,レベル別に存在する英検と,TOEICは全然違うものであり,本書は試験対策本ではないので,厳密には言えません。
先述の通り,リスニングのスクリプトは相当長いものもあるので,リスニング最後のユニットはTOEIC900点台の人でも手強いかと予想します。

あと,ユニットによって差がある,としているのは,ユニットが進むに連れて,全体の難易度が上がるためです。
例えば,リーディングのUNIT12は,英検の長文問題を意識して作ったユニットです。
ちょうど,レベル1が英検3級,レベル2が英検準2級,レベル3が英検2級のイメージです。


次に解説ですが,試験対策本であれば,問題の解き方などを解説するわけですが,本書は,英文が聴けること,英文が読めることを目的としているので,解説も完全に「入江ワールド」です。
わたしと相性が合うかどうかの問題は,正直あると思います。
設問の解説内でも,「なお,…」「ちなみに,…」情報が多いです。
脱線部分の解説が多すぎて,あるいは長すぎて,本来の設問解説を見失う部分もあるかもわかりません。


執筆の裏話を2つします。

この3レベルの素材は,実はレベル3から生まれます。
まずネタを考えて,レベル3の英文をネイティブに書いていただき,それをレベル2,レベル1にリライトします。
なぜなら,レベル3の英文が一番自然であるはずだからです。

レベル1を自分で書き下ろして,それをネイティブの方にレベルを上げていってもらう方法も考えられそうですが,それはしたことがありません。
そうすると,故意に易しく書いているがために実用的とは言えない(レベル1の)文章を,ネイティブがリライトすることになり,レベル2や3でベストの文章ができないと思うからです。

2つ目の裏話は,英文作成協力・英文校閲の欄に6名も載っています。
今回,協力いただいた方が多いのは,米語と英語を使ったからです。
例えば,(イギリス英語の)ニュージーランド人に書いていただいた文章は,別のニュージーランド人やオーストラリア人に見ていただき,米語の文章はアメリカ人の方に見ていただきました。
こういうこともわたくしが普段から大事にする点です。

最後に,何か新しいことをする,自分の思うがママに本を執筆する,というのは,非常にやりがいがあると同時に,非常に荷が重いことです。
不安です。
読者の方にとって,あまり役に立たなかった,英語が上達しなかった,となれば,単なる著者の自己満足に終わる本になってしまうからです。

次に出版となる本(来年春予定)は,本書より先に執筆を終えていた「英語で英単語を学ぶ」教材です。
http://iwc.blog.shinobi.jp/Entry/454/

これも,完全に思うがママに執筆しました。

本来は,英語を英語で解説している英米教材で学ぶのがよいのを,高価で買えない,難しすぎる,目線がネイティブなのでわかりにくい,そんな状況を打破するため,日本人が日本人向けに英語の教材を英語で書いたとイメージしてください。
何とも勇気のある?行動ですが,他に例のない教材となります。
「英語を英語で教える」という高校の新しい指導方針にも役に立つかもしれません。(役立ってほしいです)

来年は中学の教科書改訂で精一杯なので,これら2冊でしばらく世間の反応・評価を見つつ…,再来年以降,どういう方向性で活動していくか,じっくり考えていきたいと思います。

もちろん,主婦&母という選択肢もあります(笑)

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ゲラがロンドンに飛んだ日

って,別に,ここに住んでいれば,そんなたいそうなことでもないのだけど,

初校の英文校正を頼もうと,久しぶりにあるネイティブスタッフさんにメールしたら,返事をくれた。

「今ロンドンだよ。pdfをメールで送ってくれるならできるよ」

え~,しらんかった。

「住んでるの? ホリディ?」

「6月頭から,ロンドンでフルタイムで先生をやってる。でも夜とか週末に仕事できるよ」

そうそう,あの元ペンギンブックス編集者の人です。
しばらく連絡を途絶えてしまって,久々復活です。
編集もわかっていてESLの先生でもあるので,非常に有り難い人材なのです。
(やっぱ,わたしは運がいいのかな)

ちょうど,この方が前に(TOEIC用に)書いてくれた素材文も,本書の問題に頂戴しました。
彼の文章はまたHさんと違ってすごく好きだな。
教材に変身したのを見て喜んでくれるといいな。

てなわけで,今上がった初校ゲラ(日本時間夜9時,ニュージーランド時間夜中1時!)がロンドンに飛びました。

今回は一気に日本とニュージーランド在住のの校正者さんにも頼んだので,200ページを超えるゲラが,一瞬で,日本→ニュージーランド→日本,ニュージーランド国内,そしてロンドンへ飛んだ。

そんな時代なのね。すごいわん。

また今月も週末返上が続くも~です。

夫も中学英語参戦?!

「参加」じゃなくて「参戦」っすよ(笑)

Is this a ball? - No, it's not.  It's an egg.
 
 ↓

和訳 by 夫
 
これはボールでっしゃろか?
 
いやいや、なにゆうてはりまんねん。
よう見なはれや。 それはタマゴでんがな。
あんた目ぇ腐ってるんとちゃいますか。
病院行った方がよろしんとちゃいます?
ええところ紹介しまっせ。


これが似たもの夫婦と言われる理由の一つかな・・・

最近携わった教材の報告

すっかり報告が遅くなりました。

旺文社「英検3級 総合対策教本」
新作部分の問題作成を担当させていただきました。

旺文社「2010-2011年対応 英検3級 3回過去問題集」
最新2回分の内容校閲を担当させていただきました。

そのほか
旺文社「リアル英会話表現集」
の編集協力(内容校閲)を担当させていただきました。


わたしの得意レベルは・・・,英検でいうと準2級レベルがぴったりなのですが,いまだ3級や中学英語の仕事がメインのも~です。
(高校英語の仕事ほしい~)

あと,ホームページもディレクター(笑)に頼んで,久々に更新しました。
過去の経歴,作品例は大幅に削除しました。
名前を載せていただいた教材をメインに掲載することにしたため,中学・高校教材の作品はほとんど全部削除しました。

報告にて!

2冊、無事脱稿。

気がつけば、9月まるまる日記を書かなかったわん。
まあ、そういう時期もあるさ。

先月は中国人カップルの結婚式に行ったり、プライベートでは少しだけイベントがありました。
先週くらいからようやく暖かくなってきたオークランドです。
雨も降らなくなったし、これからどんどんよい気候です。

前回の日記で書いた書籍Aは、無事9/16に脱稿しました。
出版社に送っただけで、入稿はまだまだ先なのですが、刊行はどうやら来年の春ごろですね。
久々に1年がかりの長丁場ですが、出版社さんもわたしもかなり気合いが入っているので、最後までがんばります。

そして、書籍Bもようやく本日脱稿しました!

DSC03079.JPG
今回は久々にB5サイズで出力してみた。











内容をひと言で言うと、昨年旺文社さんで書かせていただいた教材、「すっきりわかる中学英語長文」の大人版です。
これは、わたくし自身が編み出した3ステップ式の学習法を有り難く採用いただいたものですが、その大人版も実現できるとは、こんな嬉しいことはありません。

本書はリスニングとリーディングを含めた問題集になります。
詳しい内容は発売の頃改めて書きます。

てな感じで、肩の荷が少し降りたも~です。
少し一息つきたいと思います。
と言っても明日1日だけかな。
今月は本業の(?)中学英語にどっぷり浸かります。

読点が「、」の間は学参以外の仕事が忙しい時、「,」の間は学参が忙しい時。
月曜日から当分「,」だな。そんな情報いらんて(笑)

おまけ。
ニュージーランドは桜の季節です。

DSC03076.JPG
Hさんちの裏庭のプラムツリー。
もう満開は過ぎてしまいました。














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