中学では,SVC(=形)の動詞としてlookやbecome, getなどを習います。
ですが,特に動詞becomeとgetでは「動詞+形容詞」だったらどんな組み合わせでもよいというわけではありません。
まさにこれがコロケーションの一例と言えます。
先日,became happyを含む文について,becomeとhappyの組み合わせはない,とHさんは言った。
さらに,become sickではなくget sickと言うなど,「become+形容詞」の自然な例文は選ぶ必要がありそうだ。
そして,become cleanも言わないと聞いたとき,過去にもbecome cleanが引っかかったことを思い出した。
コメント(米国人):
英語の文法としてbecome cleanというのは間違いではない(かもしれない)が,ほとんど使わない。
例えば掃除して片付いた部屋を見た時,It's clean.とは言うが,It became clean.とは言わない。
しかし,東書(ニューホライズン)2年p.91に
The sea and sky became clean and beautiful.
(Let's Read③の「Can Anyone Hear Me?」)
という文がある。
これが頭のどこかにあって,become cleanという組み合わせに違和感ない人も多いに違いない。
そこで,このページ見開きをHさんに見てもらった。以下回答:
“Become clean” is not a good collocation in spoken English. It might be used, but only rarely. However, I think “became clean” sounds fine in this story, because it is written English, it is quite a formal, story-telling style, and the context is appropriate.
【ポイント】
・コロケーションはA=Bでは解決しないことを知ろう。
↑ 辞書や文法書では限界があることを知ろう。
(ひたすら正しい英文に触れて慣れるしかない!!)
・書き言葉・話し言葉という大枠だけではなく,文章形式も意識しよう。
「文脈がすべて」は繰り返し言うまでもない。
PR