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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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ネイティブチェック24 (enjoy)

A: How was your stay in Kyoto?
B: It was great.  I enjoyed visiting a lot of interesting places.

→B: It was great.  I enjoyed visiting visited a lot of interesting places.

またenjoyの問題点ですが,どうも,日本人はenjoyを多用してしまいがちのようです。
この指摘は複数ネイティブから出ています。
中学では動名詞でenjoy~ingを習うと,やたらとこのフォームを使ったり,設問にしてしまうことは確かにあるでしょう。
しかし,上記の例では,文法的に合っているとは言え,Bは,greatやinteresting placesと言っているので,楽しんだことを明らかに表現しているのです。
よって,enojyを使うと,ネイティブにはしつこく聞こえるのでしょう。
★上記の解釈は↑のネイティブに確認しました。

enjoyは前もこのネイティブチェックシリーズで,You can enjoy shoppingとして取り上げました。
You canですでに,「あなたは~できますよ」と,ポジティブな意味を含んでいるので,enjoyを続けるとしつこいという考えなら理解できそうです。
shoppingはふつうは楽しいものですから,You can go shopping ... で十分伝わります。
 
そのときは中学教材の宿泊先のポスターの箇条書きでしたが,
1.You can enjoy walking in the park.
2.You can enjoy shopping and eating at the station.

について,

'you can enjoy ~ing’ is perfectly good grammar, but the reader suspects you’re not a native speaker
 
→The simplest solution is:
1.Enjoy walking in the park.
2.Shop at the station and have lunch.
ということでした。
 
そこで,「You can enjoy」で辞書の例文検索をしてみると,37件引っかかりました。
しかし,ほとんどが「You can enjoy+名詞」の形で,「You can enjoy ~ing」の形はそのうち英和で2件,英英で0件でした。
ネットでは,例えばBBCサイト内なら,
site:bbc.co.uk "You can enjoy"
と検索するとよいでしょう。
 
文章によっては「You can enjoy ~ing」と言えても,enjoy ~ingは「動詞+動詞」なので,enjoyを使わないことが多いと言えるかもしれませんね。
例えば,上の1.では,You can walk in the park.で十分なわけですね。

またネイティブチェックで,具体的な例や指導が出たらアップしようと思います。
 
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ネイティブチェック26

例:図書館のボランティア,本の読み聞かせ
1.At the library I read books for the children.

→At the library I read books to the children.

比較:
2.The English in this letter is difficult. 
 Could you read it for me?

1.では,「子どものために本を読んであげる」という日本語を思い浮かべてしまうと,forを使ってしまうでしょう。
2の文を見ても,toとforの違いは,forにはhelpの意味合いが含んでいると思っていいでしょう。

ネイティブチェック23

Do you know the Yoshida Brothers?  They play the shamisen.  Have you ever listened to shamisen music?

→ Have you ever heard shamisen music?

Comment:
[‘Have you ever listened to’ suggests that the person might have heard shamisen music, but has he ever really listened to it (with his heart, not his ears).]

ネイティブチェック22

中2の並べかえの問題
Mr. Brown [ difficult / is / English / that / not / says ].
 
答え:says that English is not difficult
 
Comment:
[“Mr. Brown says English is not that difficult” is a little high level here?]
 

注) 「ネイティブチェック21」にコメント追加あり。
 

ネイティブチェック21


Sorry, I’m late.
 
Sorry I’m late.
 
Comment:
‘Sorry, I’m late’=’Sorry, for I am late’ (used to inform someone that you will be or are late)
‘Sorry I’m late’=’Sorry that I am late’ (used to apologize for being late)
 
も~からひと言(追加12/8):

「は~? Sorry, I'm late.もSorry I'm late.も,言うときはコンマなんか関係ないやん」
と思うかも知れません。
今度,機会を見てネイティブにこの2通りの発音をしてもらおうと思いますが,忘れてはいけないのは,会話では,通常,話者間で状況が分かっているということです。

今回は,

読み書き=文字

聞く話す=音

の違いがよく分かる例でした。

蛇足ですが,教材たるものは,特に語句や文法問題では,状況に関係なく(前後の文脈なしに),1文単発で載せることが多いので,特に初級向けには,英文とその表現が使える状況を誤解して覚えないよう,細心の注意を払う必要があります。

そしてそして! 英文ライティング(ネタなし&書き起こし)に関しては,長い一連の文章を書くより短い文のほうが難しいのです。
対話文で言えば,数百語の対話文を書き起こすよりも,短い1~2往復の対話のほうが難しいのです。

決まった文法と限られたごく少ない語彙を使って,一瞬の短い対話のなかで,状況がクリアにイメージでること,対話の人物設定と表現が合っていること,書き言葉になっていないこと,閉まりがいいこと,バランスがいいこと,…などなどいっぱい気にしないといけません。

もはや,仕事というよりは,マニアです。。。
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