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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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デボンポートの人気者?

ときどきデボンポートの中心街に出没するわたし。

そして,ほぼ毎回と言っていいほど声をかけられる。

その理由がこれ。

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はい,東急ハンズで買った自転車。

こちらではママチャリはなくて,自転車と言えば本格的なスポーツ。
移動は車が主流ですからねぇ。

「すてきねぇ」 「どこで買ったの?」 「色がいいわ」
なんて声をかけられます。

先日友人から聞いた。

通りがかりの人が町に駐輪してあったこの自転車を見ていいわねぇ,と言ってたらしい。

友人「たぶん私の友人の自転車よ」

知らない人「どこで買えるのかしら」

友人「日本から持ってきたんだと思うわ」

知らない人「やっぱりねぇ~」

そんな会話もわたしの知らぬところで…。


昨日もこれで町に出た。(5分もかからない)

日用品のお店の前を通ると,店員が店の前に立っていた。
こぎながら,
「うゎ,めっちゃこっち見てる」
と思ってる間に,目的地を過ぎてしまった。

自転車を押して歩いて戻る。(恥)

やっぱり,声をかけられた。

なになに? タイヤの空気がないんじゃないかって?
おっちゃんもそう思う?
前? うしろ? えっ? 両方?

おっちゃんがタイヤを押してみる。

「そうでもないか」って。

とまあ,こんな感じで,相手がどこの国の人であろうと,何の躊躇いもなく話しかけるのがデボンポートの人たち。

ひじょーにフレンドリーな町のほんのひとこまです。

この自転車をデボンポートで見かけた知人・友人はその場で電話・テキストください。
お茶でもしましょう(笑)。
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道はいろいろ

ふと,あることを思い出しました。

去年,オークランドで英語を教えていたカナダ出身の女性に執筆をお願いしたことがあります。
孫もおられる年配の方。

その時はTOEICの仕事だったので,一応,

普段は主に中学生対象のようなbeginner英語の仕事をしているのよ。

と伝えた。

すると,

あなたのような人がビギナーのESOLの先生をやったらいいのよ。
わたしもビギナークラス担当したけど,英語はビギナーを教えるのが一番大変。
生徒は全員ノンネイティブで,韓国人であろうとブラジル人であろうと,同じノンネイティブが先生だったら彼らもやる気になるわよ。

と。

なるほど…と思いつつ,でも,

わたしは人前でしゃべるのは苦手。ましてや大勢の生徒を前にした一斉授業とかぜったい無理。
多くて3人かな…。

と答えました。


今は出版業で精一杯ですね。
でも,先生の道はNo, thank you.でも,視点を変えたら,ワールドワイドな出版業でその方向性はアリよね。

日本の中で埋もれているより,英語圏にいる方がワールドワイドなチャンスはあると感じるのは,自分の仕事だけでなく,夫を見ていてもそう思う。

彼も最近は日本マーケットに固執せずインドを手伝っているようなので,今後,ニュージーランド+世界の仕事に就いてもおかしくないだろう,と思います。

就く(就ける)かどうかは別として…(笑)

日本人らしい英文 VS ネイティブらしい英文

自分が書いてネイティブに直してもらうだけでなく,ネイティブに英文を書いてもらうことによって,ネイティブらしい表現,どんな表現が自分に足りないかよくわかります。

日本人のライティング初期段階は,都度,頭の中で,日本語→英語に変換して書いているはずですが,ある程度書き慣れてくると,自分の書いた英文を和訳するときに,きれいな日本語にならないという現象が起こってきます。
そのレベルに達したら,英語を英語で考えて書き始めていると言えるのかも知れませんね。

例えば,英語の特色の1つに「無生物主語」があります。

日本語で

「あのバスに乗ると図書館に行けますよ」

と思い浮かべたときの表現を3つ見てみます。

日本語では主語をよく省略しますが,この場合,まず主語が「あなた」youであることを理解します。

1.接続詞ifを使って限りなく直訳に近いパターン。複文(節が2つ)。

If you take that bus, you can get to the library.


2.定型表現を使ってより英語らしく。まだ接続詞があって節が2つ。

Take that bus, and you will get to the library.


3.そして,無生物主語。

That bus will take you to the library.

短く,かつ1節で収まりました。


これはあくまで例であり,もちろん,実際の場面では,時と場面によっていろんな表現があることでしょう。

ポイントは,上記の日本語で,無生物主語が出てくるか?主語にbusを思い浮かべるか?ということですね。



さらに,逆で考えると面白いです。

3.のThat bus will take you to the library.という英文を見て和訳をする場合です。

初期段階では直訳で

「あのバスがあなたを図書館に連れて行くでしょう」

みたいになりますよね。

文脈によりますが,この英文を見て,「あのバスに乗ると図書館に行けますよ」と自然に訳す人は,だいぶ日→英も英→日も慣れている人と判断できます。


話すときも同じですが,英語をアウトプットするとき,日本語から毎回変換しているか,日本語を通り越して直で英語を発信しているか,その壁を乗り越えるのが一苦労であるだろうし,その壁を完全に超えると世界が随分違うのだと「想像」します。

シーフードフェスティバル

オークランドはこの土日月,3連休です。
(ニュージーランドには,都市別の祝日があります)

昨日,バイアダクトで行われているシーフードフェスティバルへ行きました。
  

料理の実演。
  

予想以上の人で,テントの下など日陰の席はいっぱいでした。
日向でもこんな状態。↓
 

久々に人に酔い,おまけに炎天下で帽子がなかったのでやや辛かったですが,フードは満喫しました。

このオイスターはGood!
 
 

自分の使命が見えてきた?(長文)

英語教材作成に関わり十余年,英語圏に移住して二年半。
 
学校の英語教育と実際の場面でのギャップもしかり,読む,書く,聞く,話すがまぜこぜになっている英語学習に違和感を持ち始めました。

そんななか,自分は今後どんな路線でアプローチしていくのか。
日々見えてきている気がします。長期戦ですね。

 
まず,ギャップの面で,例は山ほどありますが,単純なところで…。
 
中学1年の教科書でhelloを習いますが,発音記号は[helou]のoにアクセントです。
 
しかし!
 
実際は,会ったときのあいさつでは[helou]のeに「強烈に」アクセントをつけた発音が圧倒的に多い。
女性に多いかなあ。
敢えて訳すなら「げぇんき~~?」みたいな感じ?
 
教科書会社6社のうちeにアクセントがある発音記号を併記しているのは1社のみ(教出)です。
 
ちなみにボストン在住の方のブログでも同じエピソード見つけた!(嘘ばっかり教えやがって!みたいな(笑))

(幸い,昨今はALTなどいるので,こういったトラブル?はめっきり少ないかも知れませんが,その表記だけを頼りにアクセントの問題を作る人がいるのが現実である)

 
 
次に,口語と文語がまぜこぜになっている世間一般の文法書に違和感を抱き始めた。
たまたま自分も文法書を執筆中で,その域を超えられていないのですが,日本のマス一般向け文法書では,読解オンリーのアプローチ,または読解用+ライティング用,さらには会話までが入り交じっています。
実際,学校英語も含め,ノンネイティブ用に文法を網羅させるにはどうしてもこうなってしまうでしょう。
 
しかし,会話の機会が増えていくと,もう一歩進んだところで発見があります。
 
例えば,一般的な文法書では以下のような図式が典型的です。

<上から順に口語体→文語体>
1.This is the country she was born in.
2.This is the country which [that] she was born in.
3.This is the country in which she was born.(※in thatは不可)
 
学習者は,下記のようなルールを聞かされているはずです。
 
・目的格の関係代名詞は口語ではよく省略される。

・「前置詞+関係詞」は文章体で,口語では前置詞は文の最後がふつう。
 
しかし!
 
なぜそうなのかは書かれていません。
 
理由は,実際に会話をこなしている人にだけわかるかもしれません。
 
普通に会話しているときは1(または2)が多くなる。

なんで?

話しているときはbornまで言わないと(考えないと)inが出てこないからです。
 
そうです。
 
話すときは後戻りしないのです。
書くときは,1文全体を前もって考えている場合が多く,born inのinをあらかじめ前に持ってくるということが容易に可能です。

しかし,話しているときは,This is the country sheまで言って,そのあとwas born inではなく,is fromと言うかもしれないわけです。
 
学習者はここまで知る必要はないから本には書かれていないのでしょうか。

でも,機械的にルールを覚えるよりもイメージがわくはず。
 
わたし自身,実際に会話に慣れれば慣れるほど(スピードはめっちゃ遅いですが!),日本人からの指摘で

「お主,英語で会話をしていないでしょう」

と思わざるを得ないものが引っかかり始めたのは事実です。
 
 
今までの知識・経験に現場の経験をプラスしていく。

それが使命であり,実際アイデアはどんどん出てくる。
 

今後,どういった観点で外から日本を見ていくのか。
自分の英語力の上達ももちろん楽しみです。
 
移住して二年半,平日はほぼPCの前で孤独に仕事をしているという前提で自己判断をしてみる。

発話力(スピーキング力)としては,言いたいことは大抵言えている。
聞き返されたり誤解されることもあまりない。
なぜなら四六時中英文を書いている(アウトプットしている)から。
書き言葉を発話している可能性はありますが(笑)。

IELTSのスピーキングも教えているHさんに最近改めて聞いたところ,
決して流暢とは言えないが,(文法・語法的に)正確な英語を話している,話しながら間違いを自分で発見して言い直している,単語がわからなければ簡単な表現でまかなっている,などの点で評価をもらった。

語い力は全然足りない・・・(ある意味致命的)
 
一方,リスニング力では全く満足していない。
リスニングが伸びないので「会話力」が伸びない。
 
「スピーキング(発話)」と「会話」は別です。
 
会話はキャッチボールであり,相手の言うことが聞き取れないかぎり,発話のチャンスは与えられません。
相手の言うことが聞き取れないかぎり,会話は成り立ちません。
自分のことを延々と話すことはできても,それではキャッチボールにならない。
 
スピーキングだけできてもリスニングができなければ「会話」はできないままです。
 
まあ,わたしのタイプは珍しいのかも知れないですが(普通は逆で,聞き取れるが話せない?),何が言いたいかというと,

自分は英語教育の仕事を始めたときにすでに英語ができすぎていた人間ではないこと。

よって,自分自身が経験したこと,これから乗り越える方法を,教材に盛り込んでいく,そんな感じになりつつあります。
 
長文失礼しました。
 
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