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From New Zealand 2007年7月,ニュージーランドへ移住してきました。ニュージーランドでの日常生活についてつづります。

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HPリニューアル&新ブログ「使える英語のツボ」スタート!

会社(IWC New Zealand)のホームページをリニューアルしました!!
http://www.iwc-edu.com/ (制作:夫)

また,この機会に,本ブログから英語ネタを独立させて,新しいブログを立ち上げました。

新ブログ「使える英語のツボ」
http://iwcnz.blogspot.co.nz/

英語ネタにご興味のある方はこちらに移動をお願いします。

本ブログは引き続き,主に日常生活やニュージーランドのネタを書いていきます。

今後ともよろしくお願いいたします!!


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will vs. be going to(長編)

ついに・・・
たまっていた「willとbe going toの違い」をわたし流にまとめました。どうにも納得のいかない中学英語の項目の一つ。わかりやすいように箇条書きにしてみました。が,まだ書き方が改善できるところもあるかも・・・。
解説の目線や例文は中学英語対象で,悪しからず。
 
will

意味は大きく分けて3つ
『話し手の予測』『主語の意志』『単なる未来』
 
『話し手の予測』
・訳は「~でしょう,~だろう」。e.g. John will come around two.「ジョンは2時頃に来るだろう」(話者がジョンが2時頃に来ることを予測している)
・天気のIt will rain tomorrow.など→普通,天気予報士の発言
・上記の例のように,主語が3人称の文が圧倒的に多い。
・1人称主語のI’ll~を「(わたしは)~するでしょう」とする訳は不適切である。「~するでしょう」は推量であり,「(必ず)~します」という自分の意志とかけ離れているからである。「~しましょう」と「~するでしょう」は似ているようで全然違う。たとえば,Do your best.と言われてI will.と答えるとき,「必ずそうします」という意味で,これがwillの原義である。I’ll do my best.は決して,「わたしは最善を尽くすでしょう」ではない。I’ll help you tonight.も「今夜あなたを手伝うでしょう」のような曖昧な意味ではなく,「今夜(必ず)手伝います」,「手伝いましょう」「手伝おうと思います」という「わたし」の意志である。
・ただし,1人称主語のwillに曖昧な意味はないと言えど,次のような文は例外である。I think I’ll meet John in Tokyo. / We’ll probably meet John in Tokyo. / I’ll go shopping if the weather is fine. なお,最後のような条件付きのwillでも,「行くつもり」ではなく,「天気が良かったら買い物に行きます/行こうと思います」でよい。
・3人称主語で「~だろう」にならない例。たとえば,He said he would go to the party.を「彼はそのパーティに行くだろうと言った」とする訳をよく見かけるが,直接話法で表すとHe said, “I will go to the party.”であり,「彼は『そのパーティに(必ず)行きます』と言った」,つまり「だろう」ではなく,「彼はそのパーティに行くと言った」が適切なはずである。
 
『主語の意志』
・敢えてwillの意味を書くならば,「(必ず)~します」「~しようと思う」。(「~するつもりだ」は後述)
・1人称主語のI will~は〈ふつうの意志〉と〈強い意志〉がある。
 
〈ふつうの意志〉
・「その場で生じた事態,状況に応じる話者の意志」を表す。
・短縮形I’llになる。I’llは決して「~するつもりです」という意味にはならない。
・3人称主語のwillを意志として使うことはまずない(He will visit ...→×「彼は~するつもりです」)。これはHe is going to ~で表す。
 
〈強い意志〉
・短縮形にしない。I will pass the exam.(willに強勢)「私は何が何でもその試験に受かるぞ!」くらいの意味である。
・教科書巻末リストや辞書に載っているwillの意味「~するつもりだ」は,肯定文ではほぼ使わないと思ってよい。強い意志がふさわしい文脈はかなり限られるからである。実際に辞書の用例文の訳に「~つもりだ」という言葉は現れない。
・ただし,主語が1人称の否定文,I won’t ... はしばしば強い否定の意志を表し,I won’t meet her.「私は(何が何でも)彼女に会うつもりはない」のように,「~するつもり」の訳が合う。
 
『単なる未来』
・willは単に「未来」のことであることを示す記号のようなもの。e.g. I’ll be 15 next year.(来年15歳になります)→「15歳になるでしょう」でも「15歳になるつもりです」でもない。単に未来のことだからwillを使っているだけのこと。
 

be going to

意味は大きく分けて2つ
『あらかじめ計画された予定』「~する予定です」
『主語の意図』「~するつもりです」
・文法問題などで文脈のないときでも,訳を使い分けたくなる。たとえば,She’s going to be a nurse.だと,「予定」ではなく「主語の意図」がより自然なので「彼女は看護師になるつもりです」としたくなる。一方,文脈がなくても文に具体的な「時」があるとき,飛行機や旅行などの内容のときは「~する予定です」としたくなる。I’m going to visit the museum tomorrow.(明日は博物館に行く予定です) もちろん,主語の意図と捉えても予定(計画)と捉えても自然に思える文はたくさんある。e.g. We’re going to have a party for John.
・主語が3人称だと,自分に関わる内容のとき「~ことになっている」という訳がしっくりくることも。Ken is going to come in the afternoon.(健は午後に来ることになっている)
・確定していることについて,It/This/That is going to be ~で「予定」でも「つもり」でもなく,「~になる」という意味がふさわしいパターン。e.g. It's going to be my first work.(それが最初の仕事になる),This is going to be our last wine.(これが最後のワインになる)
・ネイティブによるとIt’s going to rain.の意味は「雨が降りそうです」ではなく,この日本語に合う英語はIt looks like it’s going to rain.とのこと。
 

willとbe going to

・「予定」について会話するとき,What will you do this weekend?「今週末は何をするつもりですか」という英日の対応はおかしい。planについて話すときはbe going toを使う。
・ただし,「予定」を話すとき,すべてにbe going toを使うわけでもない。途中からはwillで表せる。例:
A: What are you going to do for the summer vacation?
B: I’m going to visit my aunt in New Zealand.
A: Sounds nice. How long are you going to stay? OR How long will you stay?(どのくらい滞在するのですか)
B: I’ll stay for a week.(1週間滞在します)→ 滞在日数は確定済みでも,willで表しても自然。

同じく,旅行などのスケジュールを"順追って"言うとき,途中からはwillで表せる。
例:I’m going to stay in New Zealand for a week this summer. On the first day, I’m going to look around Auckland City with my aunt. On the second day, I will go to Rotorua and see a Maori performance. It will be fun! → ロトルア滞在はスケジュールとして確定済みだが,willで表しても自然。「2日目はロトルアに行ってマオリショーを見ます。楽しいだろうな!」


最後に・・・
willとbe going toは入れ換えても大して違いのない文も確かにあります。しかし,日本人が書く文章では,正しく使えていない英文がとても多いです。わたしは幸い,繰り返しネイティブチェックを受けたことによって,今では中学英語でこの観点で朱字が入ることはありません。クライアントに「なぜここはwillではダメなのか?」と聞かれても,自然に使い分けているため,うまく答えられません。上記は理屈・理論・ルールかもわかりませんが,
自然な英文をひたすら読むこと・聞くこと!」
最終的にはこれしかないのです。
心苦しいですが,日本人が書いた文法書は相当細かいネイティブチェックを受けていない限り,”完璧”で”自然な”英文を使っているとは言い難いのです。また,ネイティブが書いた英米の文法書を読むと,各文法事項の例文チョイスに違いがあることがよく分かり,日本人の書く伝統的な例文に改めて気付き,興味深いです。


英単語を英語で学ぶメリット(中1単語の例)

中学で「英語を英語で学ぶ」のは不可能だという人もいるかもわかりませんが,あまり難しく考えずとも,メリットは多くあると思います。

中1レベルの単語で考えてみました。
たとえば,wonderfulを日本語で「すばらしい」とインプットすると,「とてもすばらしい」=very wonderfulとやってしまうわけです。
でも,「wonderfulはvery goodという意味だよ」とインプットしてやると,このような間違いは避けられ得ます。

「veryの意味合いがある形容詞にveryはつかない」ルールです。
ルールと言うとまた小難しい気がしますが,単純に,very wonderfulだとvery very goodになってしまう,と捉えるとよいでしょう。

さて,教材中でしょっちゅう目にするvery deliciousという語句。
これも,deliciousはvery good, very tastyということなので,very deliciousと言うと変な感じがします。
「本当に(この上なく)おいしい!」と言いたいときは,really delicious, absolutely deliciousのようになります。

そこで教科書の巻末リストを見ると,「おいしい」としか書いていない準拠があるわけです。
だから「とてもおいしい」=very deliciousとやってしまうんですね。
中学生でなく,教材執筆者レベルでも起こっていることなんです。
deliciousの意味は,英和辞典には「実においしい」「非常にうまい」など,英英辞典にはhighly pleasant to the tasteなどと書いてあります。
教科書会社の単語訳の配慮が足りないか,教材執筆者の英語力が足りないかという議論はさておいて・・・,英単語=日本語で意味を覚えると不都合が出る一例でした。

"family"の使い方

familyは奥の深い単語です。ネイティブとのやりとりをいくつか貯めておいたのでここに記録しておきます。
以下,緑字がわたし,紫字がネイティブによるものです。

A: I'm looking forward to Friday.
B: Why?
A: My family is going to the beach. = Everyone in the family, including the speaker.
B: Sounds like fun.

A: Hi, Jack. Are you going somewhere on your summer vacation?
B: Yes, my family is going to Hawaii. = Everyone in the family, including the speaker.
A: Sounds like fun.
 
Man: I usually have lunch at a school cafeteria. But yesterday, I went to a Japanese restaurant with my friends. Today is my brother's birthday, so my family is going to an Italian restaurant for dinner. = Everyone in the family, including the speaker.
Q: Where is the man's family going for dinner today? (以上,英検の問題から)
In here, 'the man's family' includes the man as well, right?  Absolutely, yes.

But my dictionary (ジーニアス英和) shows an example sentence: 'All my family is [B.E. are] early risers.' and explains that: Usually, 'my family' doesn't include 'me'.
100% WRONG!  "My family" virtually always includes me. "My family and I are going to the beach" is technically not correct (although sometimes said). A person is so integrally included in the word 'family', that you have to forcefully separate yourself from it: "I went shopping while the rest of the family went to Disneyland." Note, a man can say, "I took the family to the beach," meaning he initiated the activity - since he still accompanied his wife and kids it would sound strange if he said, "I took the rest of the family to the beach."

結論:my familyは自分を含みます。

One other thing about 'family'. Most Japanese fail to realise that a 'family' has to include at least one child. If you're married but don't have children you're not a family, you're a 'married couple'.

ポイント:familyは少なくとも1人の子どもがいることが想起されます。

さらに,辞書の例文にもある,次のような"家族の人数"を言う文についても聞いてみました。

There are four people in my family.
Considering the low divorce rate in Japan, it’s surprising that Japanese insist on talking about the number of people in a family. In the English-speaking world we like to assume that a family has both a mother and a father, or at least did have at some point. Therefore we pretty much never say, “There are four people in my family.”

結論:英語話者は言わない。

ここニュージーランドでも,初対面の自己紹介などで,家族の"人数"を言うのを聞いたことがありません。また,中学英語でありがちな,How many people are there in your family?などと人数を尋ねることもないですね。たいていfamilyという言葉を使わず,Do you have any brothers or sisters? / Do your parents live in Japan?のように具体的に聞かれます。

日本語表記はイタリックor立体?

sushiやkimonoは今や英単語になっているので,ふつうは立体表記で書きます。
(中学では未だにイタリックの教科書もありますが・・・)
先日,bentosというイタリックの単語を見かけました。bento「弁当」をイタリックにして複数形にしています。
イタリックにしているということは英単語として認めていない証拠ですが,日本語には単数形・複数形は存在しません。
よって,"イタリックの複数形"というのは,日本語をよく知っている外国人にはとても変に感じる訳です。

sushiは不可算名詞で複数形になりませんが,kimonoはよく可算名詞として扱われるので,立体表記のkimonosという語はごく自然です。
これをイタリックでkimonosとすると理論に合わなくなるのです。

複数形にするなら英語として認めている=立体,という論理ですね。

ちなみに,bentoという英単語はここNZでも寿司や日本食を売っているお店でときどき見かけます。
英語として認識される日も遠くないか?!



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